「本当の自分を知りたい」と思ったとき、方法はいくつもあります。
性格診断を受ける。
ヒューマンデザインやGene Keysなどで自分の設計図を見る。
オーラやチャネリングのリーディングを受ける。
どれも「自分を知る方法」として紹介されますが、実は同じことを別の方法で調べているわけではありません。
一番大きな違いは、何を材料に「あなた」を読み取るのかです。
自分が質問に答え、その回答から傾向を見るのが診断。
出生日時や名前など、あらかじめ決まった情報からプロフィールを作るのが設計図型。
リーダーがオーラ・チャート・チャネリングなどを読み、その人の解釈を通して伝えるのがリーディングです。
ですから「一番当たるのはどれ?」ではなく、
「私は今、自分の何を知りたいのか」
から選んだ方が、自分に合う方法が見つかります。
- 診断・設計図・リーディングは同じ3択ではない
- 診断|「普段の自分はどんな傾向がある?」を知りたい人
- 診断は「まだ知らない魂」を発見するものではない
- 設計図|「自分がどう答えるかとは別の地図を見たい」人
- 設計図にもいくつか種類がある
- 設計図を見るなら「何を知りたいか」で体系を選ぶ
- 設計図は「科学的に発見された本当の自分」とは分けて考える
- リーディング|「自分一人では見えない角度から読んでほしい」人
- 設計図のリーディングもある
- 自分の「今の状態」を知りたいならリーディングの方が合いやすい
- 「すごく当たった」だけでは方法の正しさは決められない
- 結果が食い違ったら「どれが本当?」と決めなくていい
- 「本当の自分」を知りたい人ほど、一つのラベルに決めない
- 初めてなら「無料・自分で確認できるもの」からでいい
- お金を払う前に「何が返ってくるか」を確認する
- 結局、本当の自分を知るならどれ?
- 出典
診断・設計図・リーディングは同じ3択ではない
最初にここを整理しておきます。
| 方法 | 主な材料 | 分かろうとするもの | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 診断 | 自分の回答 | 性格・行動・興味などの傾向 | 自分の現在の傾向を数値化しやすい |
| 設計図 | 出生日時・出生地・名前など | 生まれ持った構造・テーマとされるもの | 回答内容に左右されにくい |
| リーディング | チャート・オーラ・直感・チャネリングなど | 現在の状態や意味 | 第三者と対話しながら深められる |
ただし、「リーディング」だけは少し種類が違います。
たとえばヒューマンデザインでは、出生データからBodyGraphという設計図を作り、それを自分で読むことも、専門家にリーディングしてもらうこともできます。
Soul Planも同様です。
つまり、
「設計図かリーディングか」
という二者択一ではありません。
「何を使ってプロフィールを作るか」と「誰がそれを読み解くか」は別の話なのです。
診断|「普段の自分はどんな傾向がある?」を知りたい人
性格診断の特徴は、自分自身が質問へ回答することです。
「人と一緒にいるのが好きか」
「予定を立てて行動する方か」
「心配しやすいか」
などに答え、その回答パターンから性格傾向を出します。
心理学で研究蓄積が多い例がBig Fiveです。
Big Fiveでは、外向性、協調性、誠実性、神経症傾向、経験への開放性といった複数の軸で、その人がどの位置にいるのかを見ます。
IPIP-NEO-120も120問へ自分で回答し、5因子と30の細かな特性を測る自己報告式の質問票です。 (国立衛生研究所)
ここで重要なのは、
「あなたは○○型の人間です」
と箱に入れることより、
「自分は他の人と比べて、どの傾向が強いのか」
を見ることです。
診断が向くのは、
自分の性格傾向を客観視したい。
仕事や人間関係で繰り返す行動を整理したい。
何が得意・不得意なのか言葉にしたい。
という場合です。
診断は「まだ知らない魂」を発見するものではない
診断には一つ特徴があります。
答えているのは自分です。
そのため、診断結果は基本的に、
「自分が自分をどう評価して回答したか」
を材料にしています。
これは欠点ではありません。
自分が普段どのように考え、行動していると認識しているのかを見るには有効です。
一方で、
「自分でもまったく知らなかった魂の使命を外から教えてほしい」
という目的とは違います。
また、その日の気分や、「こういう人でありたい」という理想が回答へ混ざる可能性もあります。
だから診断結果を見たら、
「実際の自分にも、この傾向は繰り返し出ているか?」
を生活の中で確かめます。
診断は、答えというより自分を観察する入口です。
設計図|「自分がどう答えるかとは別の地図を見たい」人
設計図型は、質問へ答える診断とは仕組みが違います。
たとえばHuman Designは、出生年月日・出生時刻・出生地からBodyGraphを計算します。
公式では、そこからType、Strategy、Authority、Centers、Channels、Gatesなどが決まり、特にStrategyとAuthorityを日常の意思決定で試すことを重視しています。 (Jovian Archive)
つまり、
「私は自分を内向的だと思いますか?」
と質問されるわけではありません。
同じ出生データを入れれば、同じ計算体系の中では基本となるチャートが出ます。
このタイプの方法が魅力的なのは、
「自分で自分を評価すると、いつも同じ思い込みが入ってしまう」
という人でも、自分の回答とは別の角度から自分を見られることです。
設計図にもいくつか種類がある
「人生の設計図」と呼ばれる方法も一つではありません。
Human Designでは、出生データから身体・エネルギー・意思決定などを表すとされるBodyGraphを作ります。
Gene Keysも出生日時を使いますが、公式はHologenetic Profileを固定された設計図とはしていません。
Shadow、Gift、Siddhiなどを長期間観想し、自分の中でどう現れているのかを見るための地図という位置づけです。 (Gene Keys – Discover your higher purpose)
Soul Planはさらに違います。
基本となるのは出生証明書上の名前です。
文字や音に一定の値を当てはめ、Challenge、Talent、Goal、Soul Destinyなどの人生テーマを読む体系です。 (Soul Plan)
つまり「設計図」と書いてあっても、
出生日時を見るのか。
名前を見るのか。
どの体系で計算するのか。
によって全く別物です。
設計図を見るなら「何を知りたいか」で体系を選ぶ
出生データや名前から出す方法なら、どれでも同じというわけではありません。
日常で「どう決めればいいのか」を知りたい。
→ Human DesignのStrategy・Authorityという考え方が目的に近くなります。
自分の影や繰り返すパターンを長く内省したい。
→ Gene KeysのShadow・Giftを観想する方法があります。
才能・課題・人生目的を一つのストーリーとして見たい。
→ Soul PlanのChallenge・Talent・Goal・Soul Destinyという読み方があります。
「一番当たる設計図」を探すより、何について書かれた地図が欲しいのかを決めます。
設計図は「科学的に発見された本当の自分」とは分けて考える
ここは重要です。
Human Design、Gene Keys、Soul Planには、それぞれ独自の計算方法と世界観があります。
しかし、そこから示されるType、Gene Key、Soul Destinyなどが、人間の性格や人生目的を科学的・客観的に測定したものとして確立されているわけではありません。
これはBig Fiveのような心理測定とは位置づけが違います。
だからといって、自己理解に使ってはいけないという意味でもありません。
設計図を見て、
「確かに私は人から急かされると判断を間違えやすい」
「このShadowというテーマは自分の人間関係で何度も起きている」
と気づいたなら、そこから実際の経験を振り返れます。
設計図を「絶対的な自分の正体」にせず、自己観察のための仮説として使う方法です。
リーディング|「自分一人では見えない角度から読んでほしい」人
リーディングでは、第三者が自分について読み取った内容を伝えます。
たとえばオーラリーディングでは、リーダーが現在のオーラを感じ取り、色や状態から、その人について情報を読み解くと説明されています。 (日本スピリチュアルジュエリー協会)
チャネリング系では、相談者の潜在意識やハイヤーセルフ、高次存在などへ意識を合わせ、必要なメッセージを受け取ると説明するサービスがあります。 (Light Your Way)
ここが診断・設計図との大きな違いです。
結果を生成する中心に「人」が入ります。
同じ人が別のリーダーへ行けば、違う表現や違う内容が出る可能性があります。
一方、その場で質問できます。
「仕事ではどういう意味ですか?」
「この人間関係ではどう見えますか?」
と、自分の現在の悩みに合わせて掘り下げられることがリーディングの特徴です。
設計図のリーディングもある
ここを分けると、かなり整理できます。
Human Designのチャートを専門家に読んでもらう。
Soul Planのチャートをリーダーに説明してもらう。
Gene Keysをガイドと一緒に読み解く。
これもすべてリーディングです。
つまり、
設計図=データを作る仕組み。
リーディング=その情報を人が読み解いて伝える行為。
と考えることができます。
「設計図かリーディングか」ではなく、
「設計図だけ自分で見るか」
「設計図を誰かに読んでもらうか」
も選択肢になるのです。
自分の「今の状態」を知りたいならリーディングの方が合いやすい
設計図は基本データが変わりません。
出生日時は変わりませんし、出生時の名前も変わりません。
それに対してリーディングは、
「今の私はどう見える?」
「今この問題について何が出ている?」
という現在のテーマを扱いやすい方法です。
ですから、
生まれ持った特徴を知りたい。
→ 設計図。
今の自分を第三者から見てほしい。
→ リーディング。
という分け方ができます。
ただし、リーダーの主観や、その体系独自の解釈が入ることは前提としておきます。
「すごく当たった」だけでは方法の正しさは決められない
診断結果やリーディングを受け、
「怖いくらい当たっている」
と感じることがあります。
それ自体は、自分について考える強いきっかけになります。
ただし、「当たったと感じた」ことと、「その方法が本当の自分を客観的に測定した」ことは別です。
心理学にはBarnum effectと呼ばれる現象があります。
曖昧で一般的な人物説明でも、自分専用に作られたと言われると「自分に非常によく当てはまる」と受け取りやすい傾向です。 (APA心理学辞典)
そこで結果を見たら、
「これは自分だけに当てはまる具体的な内容か?」
「過去のどんな行動に当てはまる?」
「反対の例はない?」
まで考えてみます。
この一手間で、「当たった」という感覚を自己理解へ変えられます。
結果が食い違ったら「どれが本当?」と決めなくていい
性格診断では「慎重」。
Human Designでは「待って反応する」。
リーディングでは「もっと積極的に動く時期」。
こんなふうに結果が食い違うこともあります。
そのときに、
「どれが本当の私?」
と一つに決める必要はありません。
診断は、自分の回答から出ています。
設計図は、その体系の計算ルールから出ています。
リーディングは、リーダーがその時点で読み取ったものです。
情報源が違うのです。
それぞれについて、
「自分の現実に当てはまる部分は何か」
「実際に試せる部分は何か」
を分けて見ます。
「本当の自分」を知りたい人ほど、一つのラベルに決めない
自分を知ろうとすると、
「私は内向型」
「私はこのType」
「私の魂の使命はこれ」
と、一つの答えにまとめたくなることがあります。
しかし人は、
仕事での自分。
家族といる自分。
一人の自分。
疲れている自分。
新しいことへ挑戦するときの自分。
で同じ反応をするとは限りません。
最近の「本当の自分」SERPでも、自己理解は一回のテストで完成するのではなく、感情・行動・人生経験を長く観察することが重要という説明が見られます。 (コミュニケーション協会)
つまり、診断も設計図もリーディングも、
「本当の自分を決定するもの」
ではなく、
「まだ見えていない自分を見るための入口」
として使う方が扱いやすくなります。
初めてなら「無料・自分で確認できるもの」からでいい
何から始めればよいか全く分からないなら、最初から高額なリーディングへ行く必要はありません。
まず性格診断や自己分析を使って、
自分の傾向。
価値観。
何に困っているのか。
を整理します。
次に、
「自分の回答とは関係のない角度からも見てみたい」
と思えばHuman Design、Gene Keys、Soul Planなどの設計図型を調べます。
Human DesignやGene Keysには、自分でプロフィールを生成できる公式ツールもあります。 (Jovian Archive)
そのうえで、
「結果は出たけれど、自分では意味が分からない」
「現在の仕事や人間関係まで具体的に聞きたい」
となったらリーディングを検討します。
この順番なら、「自分について知りたい」というだけで、最初から何万円ものセッションへ進まずに済みます。
お金を払う前に「何が返ってくるか」を確認する
診断、設計図、リーディングを有料で受けるなら、料金より先に成果物を確認します。
診断なら、
何を測っているのか。
何問あるのか。
結果はタイプだけか、数値も出るのか。
設計図なら、
何のデータから作るのか。
チャートだけなのか。
解説書まで付くのか。
リーディングなら、
何を読むのか。
質問できるのか。
録音やレポートが残るのか。
時間はいくらか。
を確認します。
「本当のあなたを完全に教えます」という言葉より、終わったときに何を持ち帰れるのかが具体的なサービスの方が比較しやすくなります。
結局、本当の自分を知るならどれ?
自分の普段の性格・行動傾向を客観視したい。
→ 診断。
自分の回答に影響されない、別の体系から自分を見てみたい。
→ 設計図。
自分一人では気づけない視点を、誰かとの対話から得たい。
→ リーディング。
今の自分がどれに当てはまるか分からない。
→ まず診断や日常記録から。
そして一番大切なのは、
どんな結果が出たかより、その結果を見たあとに自分の日常で何を確認できたかです。
「私は本当はどんな人?」
という問いを、
「私は実際に、どんなときに自然で、どんなときに無理をしている?」
へ変えてみます。
診断も設計図もリーディングも、その問いを考えるための違う入口です。
一つの結果に「本当の自分」を決めてもらうのではなく、複数の角度から見ながら、自分自身の経験と照らしていく。
その使い方なら、自分探しを続けるだけで終わらず、実際の生き方を選ぶところまでつなげられます。
出典
National Institutes of Health|International Personality Item Pool (IPIP NEO)
Jovian Archive|Free Human Design Chart Calculator
Gene Keys|How to read your Profile
Soul Plan|What Is Soul Plan? Origins, Meaning and How the System Works