「自分の強みが分からない」
「弱点ばかり気になる」
そんなとき、自分を知る方法の一つとして見つかるのがジーンキーです。
ジーンキーでは、「あなたの長所はこれ、短所はこれ」と強みと弱みを別々に判定するわけではありません。
特徴的なのは、同じ性質について、
苦しさや反応として出ている状態。
その性質を前向きに使えている状態。
さらに可能性が開いた状態。
という流れで見るところです。
そのため、自分がずっと「弱み」だと思っていた性質の中に、自分らしい強みを見つけるという使い方ができます。
ジーンキーは「強み診断」ではない
最初にここを整理しておきましょう。
ジーンキーは、質問に答えて、
「あなたの強みは○○です」
と点数化する一般的な性格診断とは違います。
生年月日・出生時間・出生地を使って、64あるテーマのうち、自分に関係するとされるものを配置した個人プロフィールを作ります。
そこに出た言葉を、自分の実際の人生と重ねながら考えていきます。
つまり、
「診断結果を見れば答えが分かる」
というより、
「自分を振り返るための問いが渡される」
と考えたほうが分かりやすい方法です。
一つの性質に「苦しさ」と「強み」の両方を見る
ジーンキーを理解するときに一番大切なのが、この考え方です。
一つのテーマには、苦しさや反応として現れる状態と、創造的な強みとして現れる状態の両方があるとされます。
ジーンキーでは、苦しさとして現れる側を「シャドウ」と呼びます。
日本語でいえば、
「自分を苦しくさせやすい反応」
「無意識に繰り返してしまうパターン」
くらいに考えると分かりやすいでしょう。
一方、その同じ性質が力として表れた状態を「ギフト」と呼びます。
これは、
「自分の中にある創造的な強み」
と考えると理解しやすくなります。
つまり、弱みと強みが別々に存在するというより、同じ性質の表と裏を見る考え方です。
「弱みをなくす」のが目的ではない
たとえば、自分について、
「考えすぎる」
という弱みを感じていたとします。
一般的な自己分析なら、
「考えすぎるのをやめよう」
となるかもしれません。
しかしジーンキー的な見方では、
「なぜ自分は考えすぎる状態になるのか」
を見ます。
不安だから考え続けているのか。
間違えることが怖いのか。
人から否定されることを避けたいのか。
逆に落ち着いているときには、その「よく考える性質」が、
細かい違いに気づく。
複雑なことを整理する。
人が見落としている問題を見つける。
といった力として使われているかもしれません。
もちろん、これは説明のための例です。
重要なのは、「嫌な性質だから消す」とすぐ決めず、同じ性質がうまく働いている場面も探すことです。
自分の強み・弱みを見るなら、まず4つの項目から始める
ジーンキーの個人プロフィールには多くの項目があります。
初めて見ると、全部理解しなければいけないように感じるかもしれません。
強みと弱みを知りたいだけなら、最初から全部を見る必要はありません。
まずは中心となる4つの項目を見る方法があります。
一つ目は、社会や仕事など外の世界で、自分の力をどのように表しやすいかを見る項目です。
二つ目は、自分が人生で何度も向き合いやすい大きな課題です。
三つ目は、自分が安定し、生き生きしやすい状態を見る項目です。
四つ目は、自分の人生を下から支える目的や土台を見る項目です。
公式では、この4つを自分の核となる才能や人生のテーマを見る最初の入口として扱っています。
最初は、
「自分は外でどんな力を使いやすいのか」
「何がその力を邪魔しやすいのか」
この2つだけでも十分です。
強みを知りたいなら「ギフト」だけ読まない
ここは意外に重要です。
強みを知りたいと、
「才能として表れる状態だけ読めばいい」
と思うかもしれません。
しかしジーンキーでは、苦しさとして出る状態と、強みとして出る状態を一緒に見ることに意味があります。
なぜなら、
「この強みを持っています」
と言われても、今の自分には全くそう思えない場合があるからです。
そんなとき、
「自分には才能がない」
と決めるのではなく、その一つ手前を見るという考え方をします。
今はその性質が、どんな苦しさとして表れているのか。
どんな場面で同じ反応を繰り返しているのか。
そこが分かると、
「この性質を別の使い方にするとどうなる?」
という問いが初めて生まれます。
弱みを見るなら「私はこういう人」と固定しない
反対に、苦しさとして出る説明を読んで、
「やっぱり私はこういうダメな人間なんだ」
と決めてしまうのも、ジーンキー本来の使い方とは違います。
公式でも、個人プロフィールを固定された設計図とは扱っていません。
自分が一生その状態でいるという意味ではなく、人生の中でそのテーマをどう経験し、どう変化していくかを見るための地図として扱われています。
そのため、
「私は○○という弱点を持つ人」
ではなく、
「私はこういう状況になると、この反応が出やすいのかもしれない」
くらいに置いておきます。
これなら、日常生活で確かめられます。
自分の弱みが出る「条件」を探す
プロフィールを見たら、その言葉が当たっているかだけを考えないほうがよいでしょう。
もっと役立つのは、
「いつ、この状態になる?」
と条件を見ることです。
たとえば、
仕事で急かされたとき。
親しい人に否定されたとき。
疲れているとき。
自分だけ結果が出ないとき。
人から期待されたとき。
同じ反応が出る場面には、一定の条件があるかもしれません。
そこで初めて、
「自分の弱みは、この状況になると出やすい」
という自分用の取扱説明書ができます。
単に「短所は○○」と知るより、こちらのほうが実生活では使いやすくなります。
次に「同じ性質が強みになった場面」を探す
弱みが出る条件が見えたら、反対側も探します。
自分が落ち着いていたとき。
好きなことをしていたとき。
人から頼られていたとき。
自分で自由に進められたとき。
なぜか自然にうまくできたとき。
そんな経験の中に、
「弱みだと思っている同じ性質が、実は役に立っていた」
場面がないか探します。
ここが、ジーンキーを強み探しに使うときの中心です。
プロフィールに書かれた「ギフト」という言葉を信じるのではなく、
「自分の人生では、本当にそういう力として出たことがある?」
まで戻ります。
「強みが書いてある」だけでは自分の強みとは決めない
ジーンキーの結果に、
「あなたにはこの才能があります」
という意味の言葉が出ても、それだけで職業や能力が決まるわけではありません。
たとえば、
人をまとめる力。
深く考える力。
伝える力。
物事の方向を見つける力。
などが示されたとしても、その力が、
仕事で使われるのか。
家庭で使われるのか。
趣味で使われるのか。
まだ使ったことがないのか。
は別です。
自分の強みとして扱うなら、現実の経験でも確かめます。
周囲から何度も頼まれたことがある。
自分では普通なのに、他人から褒められる。
練習量の割に身につくのが早い。
やっていてそれほど消耗しない。
こうした経験と重なって初めて、「自分に使える強みかもしれない」と考えられます。
「弱みの裏返しが強み」と単純化もしない
ここにも注意が必要です。
ジーンキーでは、苦しさとして現れる状態の中から創造的な力が開いていく、と考えます。
だからといって、
「心配性だから必ず慎重さが才能」
「頑固だから必ず意志が強い」
というように、短所を機械的に反転させればよいわけではありません。
同じテーマについて自分がどう反応しているのかを長く観察することが中心です。
公式でも、一度プロフィールを読んで終了するのではなく、その言葉を日常生活に照らして時間をかけて考える方法が勧められています。
ジーンキーでは、この「答えを急がず、自分の日常に照らしてじっくり見ること」を観照と呼びます。
専門的に考える必要はありません。
「本当に自分にもある?」
と生活の中で確かめ続ければよいのです。
出生時間が分からなくても何もできないわけではない
個人プロフィールを作るときは、生年月日・出生時間・出生地を使います。
ただ、出生時間を知らない人もいるでしょう。
公式では、その場合まず正午でプロフィールを作り、朝や夜など別の時間でも作って、結果が変わるか確認する方法が案内されています。
出生時間によっては、ほとんど変わらないこともあります。
違いが出る場合は、それぞれの内容を読み、自分の人生と照らしながら見ていく方法があります。
また、ジーンキーそのものを学ぶだけなら、出生時間がなくても利用できる内容があります。
「出生時間が分からないからできない」と諦める必要はありません。
ジーンキーは心理検査とは別のものとして使う
ジーンキーは、心理学的な性格検査のように、
「あなたの強みは何点」
「この弱みが平均より高い」
と測定するものではありません。
公式自身も、一般的な性格分類の仕組みではなく、内面的な変化を考えるための方法だと説明しています。
だから、
「プロフィールに出たから客観的に証明された性格」
として扱うものではありません。
一方で、
「この言葉をきっかけに、自分が繰り返している反応に気づいた」
という自己理解の材料にはできます。
この距離感で使うと、結果に自分を押し込めずに済みます。
自分の強み・弱みを知るなら「同じ性質の両面」を見る
ジーンキーで強みと弱みを見るとき、
「私の長所一覧」
「私の短所一覧」
を作ることが目的ではありません。
まず、自分の個人プロフィールに出たテーマを見る。
次に、そのテーマが苦しさとして現れている場面を探す。
そして、同じ性質が力として使えている場面を探します。
たとえば、
「この状況では自分を苦しめる」
でも、
「この状況では人の役に立っている」
という両方が見えてきたら、その性質の扱い方が少し分かってきます。
そこまで見て初めて、
「弱みだから捨てたい」
から、
「この性質は使い方によって変わるのかもしれない」
へ進めます。
ジーンキーで自分の強み・弱みを見る意味は、「本当の性格を判定してもらうこと」ではありません。
自分が何度も繰り返している性質について、
どんなときに苦しさになるのか。
どんなときに力になるのか。
その境界を自分の人生から見つけていくことです。
出典
Gene Keys公式|個人プロフィールの読み方 (Gene Keys – Discover your higher purpose)
Gene Keys公式|出生時間が分からない場合の考え方 (Gene Keys – Discover your higher purpose)
Gene Keys公式|苦しさとして出る状態と才能として出る状態の考え方 (Gene Keys – Discover your higher purpose)
Gene Keys公式|自分の核となる4つのテーマ (Gene Keys – Discover your higher purpose)
Gene Keys公式|無料プロフィール作成 (Gene Keys – Discover your higher purpose)