チャネリングとは?|高次存在とつながる方法と始め方

チャネリングとは、スピリチュアルの世界では、普段の自分とは異なるところから情報やメッセージを受け取るとされる実践です。

その相手として、ハイヤーセルフ、スピリットガイド、天使、アセンデッドマスターなどの「高次存在」が挙げられます。

ただし、初めて試すなら一つ覚えておきたいことがあります。

頭に浮かんだ言葉やイメージを受け取る体験と、それが本当に高次存在から送られてきたと確認することは別です。

チャネリングは、自分の内側に意識を向けるところから始められます。

最初から「高次存在の声を聞かなければ」と考えるより、何が浮かび、それを自分がどう感じるのかを観察するところから始めたほうが分かりやすいでしょう。

チャネリングとは何をするもの?

英語の「channel」には、水路や経路といった意味があります。

スピリチュアルで使われるチャネリングも、自分を情報の「通り道」にして、通常の自分とは異なるところからメッセージを受け取るという考え方です。

現代のニューエイジ系のチャネリングでは、対象は故人だけではありません。

スピリットガイド、天使、アセンデッドマスター、ハイヤーセルフ、宇宙的な存在など、さまざまな対象が語られています。

何を「高次存在」と呼ぶのかについて、全員が共通して使う一つの定義があるわけでもありません。

そのため、チャネリングは「特定の一種類の存在と話す技術」というより、目に見えない存在や通常の自分を超えた意識から情報を受け取ると考える幅広い実践、と理解したほうが実態に近いでしょう。

ミディアムシップとは何が違う?

チャネリングと似ているものにミディアムシップがあります。

両者には歴史的にも重なる部分がありますが、一般には目的で分けると分かりやすくなります。

ミディアムシップでは、亡くなった家族や知人など「誰からの通信なのか」を確認し、その故人からのメッセージを伝えることが重視されます。

一方のチャネリングは、故人に限らず、スピリットガイドや天使、高次の知性などから人生についての教えや気づきを受け取るものとして扱われることが多くあります。

つまり、

「亡くなった父から何か聞きたい」

ならミディアムシップに近く、

「今の自分に必要な方向性についてメッセージを受け取りたい」

ならチャネリングに近いと考えると整理しやすいでしょう。

ただし、この呼び分けも完全に統一されているわけではありません。

高次存在とは誰のこと?

「高次存在」という言葉が分かりにくい人もいるでしょう。

スピリチュアルでは、人間の日常的な意識より広い視点や知恵を持つとされる存在をまとめて、このように呼ぶことがあります。

スピリットガイドや天使のように自分とは別の存在として考える場合もあれば、ハイヤーセルフのように「より高い視点を持つ自分自身」と考える場合もあります。

ここは重要な違いです。

チャネリングは必ずしも「外にいる霊を呼ぶ」という考え方だけではありません。

自分の潜在意識や深い部分との対話をチャネリングと呼ぶ人もいます。

そのため、始める前から「私はどの存在につながっているのか」を確定する必要はありません。

初めてなら「つながる」より「受け取る」から始める

初心者向けの記事を見ると、最初から「天使を呼ぶ」「ガイドにつながる」と説明されることがあります。

しかし、初めてならもう少し手前から始められます。

静かで邪魔されにくい場所に座り、何度かゆっくり呼吸します。

意識を失うほど深い状態になる必要はありません。普段と同じように、自分が何をしているか分かっている状態で十分です。

そして、一つだけ質問を決めます。

たとえば、

「今の仕事について、私が見落としていることは何だろう」

くらいです。

すぐ答えを考えようとせず、少し待ちます。

そのとき浮かんだ言葉、場面、色、感覚、考えなどを、良い悪いを判断せずにメモします。

ここまでなら、

「高次存在から受信できた」

と考えなくてもできます。

まず「普段考えているときとは少し違う状態で、何が浮かぶか観察した」と考えておけばよいのです。

浮かんだ言葉をすぐ「メッセージ」と決めない

ここが、チャネリングを始めるうえで最も大切な部分です。

たとえば、

「会社を辞めなさい」

という言葉が突然浮かんだとします。

チャネリングの説明では、「突然浮かんだ」「自分では考えていなかった」「温かい感覚があった」といった特徴を、高次存在からのメッセージを見分ける目安として紹介することがあります。

しかし、それだけで発信元を確認できるわけではありません。

自分が以前から仕事に疲れていて、その考えが表面に出てきた可能性もあります。

逆に、自分でも気づいていなかった本音が見えてきた可能性もあります。

この時点で必要なのは、

「これはガイドが言ったから会社を辞めなければならない」

ではなく、

「なぜ今、自分には『辞める』という言葉が浮かんだのだろう」

と考えることです。

チャネリングを、自分の判断をなくすためではなく、自分だけでは出てこなかった視点を増やすために使うと扱いやすくなります。

自分の思考と高次存在のメッセージは区別できる?

完全に判別できる客観的な方法は、現在確立されていません。

チャネリングを研究対象にした学術研究自体はあります。

トランス・チャネリングを行う人への調査では、多くの参加者が、自分の意思でチャネリング状態に入り、その間も意識を保っていると回答しています。

また、脳活動や身体反応を調べた研究もあります。

しかし、こうした研究から分かるのは「本人に独特の体験や状態が起きている」というところまでです。

その情報が実際に天使、ガイド、ハイヤーセルフなど外部の非物質的存在から送られていることまで証明されたわけではありません。

だからこそ、

「これは本物のチャネリング?」

だけを延々と考え続ける必要はありません。

発信元が分からなくても、その内容を自分の考えを深める材料として使うことはできます。

受け取った内容はあとから現実と照らす

チャネリング中は、浮かんだものを途中で評価しすぎないほうが記録しやすくなります。

評価するのは終わってからで構いません。

たとえば、

「今の取引先とは契約しないほうがいい」

という言葉が浮かんだのであれば、その言葉だけで契約をやめるのではなく、

契約条件に問題はないか。

相手について気になっていた事実はなかったか。

数字や契約書を確認するとどうか。

と、現実側から調べます。

逆に、現実を確認した結果、「特に問題はなく、自分が必要以上に不安になっていただけ」と分かることもあります。

チャネリングのメッセージとされるものは「答え」ではなく、「確認するきっかけ」として扱うこともできます。

最初は答え合わせできる質問のほうが扱いやすい

「私の魂の最終使命は何ですか」

といった大きな質問から始めると、その答えが妥当なのか判断する材料がほとんどありません。

最初は、もう少し生活に近い問いのほうが扱いやすくなります。

たとえば、

「今の問題について、別の見方はないか」

「今日、自分が意識するとよいことは何か」

といった問いです。

受け取ったものを記録し、数日後に読み返します。

その場では非常に深い言葉に思えても、翌日に読むと普通の自分の考えだったと感じることもあります。

反対に、時間を置いたことで「これは今まで考えていなかった」と気づくこともあります。

その違いを見ること自体が、最初の練習になります。

深いトランス状態になる必要はない

チャネリングには、意識を保ったまま行うとされる方法から、自分の意識が薄れるようなトランス・チャネリングまで、さまざまな説明があります。

初心者が試すのであれば、意識を手放す必要はありません。

目を閉じて呼吸を整え、言葉やイメージを書き留める程度でも、「自分の内面とは違うところから情報を受け取っているように感じる」というチャネリングの基本的な体験は試せます。

眠らない。

お酒や薬物を使って意識状態を変えない。

日常生活との境界を保つ。

こうした状態で行ったほうが、終わったあとに内容を冷静に見直せます。

チャネリングを続けるかどうかの境界

チャネリングは、やらなければいけないものではありません。

自分の気持ちを整理したり、新しい視点を得たりする時間として楽しめているなら、その範囲で続ける選択があります。

一方、

「メッセージに従わないと不幸になる」

「日常生活でもずっと誰かから命令されているように感じる」

「眠れないほどメッセージのことを考える」

「仕事や人間関係よりメッセージを優先するようになった」

といった状態なら、チャネリングの上達方法を探すより、一度実践から離れたほうがよいでしょう。

声が聞こえる、強い確信が続くなどの体験は、必ずしもスピリチュアルだけで説明できるものではありません。

苦痛が強い、生活に支障がある、危険な行動を指示されると感じる場合には、医療・相談機関につなげることも選択肢です。

有料のチャネリングを受けるなら「断定」も見る

自分では分からないため、チャネラーに見てもらいたい人もいるでしょう。

その場合も、

「あなたの守護存在がこう言っている」

という説明そのものより、それをどう扱うサービスなのかを確認したほうがよいでしょう。

「参考の一つとして自分で決めてください」というサービスと、

「従わないと不幸になる」

「悪い存在を取り除くには追加料金が必要」

というサービスでは大きく違います。

霊感などの特別な能力を理由に重大な不利益が起こると不安をあおり、契約が必要だと告げる勧誘については、消費者契約法による取消しの対象となる場合があります。

スピリチュアルを信じるかどうかとは別に、お金を払う場面では契約として冷静に判断することが必要です。

チャネリングは「受け取る」と「信じる」を分けると始めやすい

チャネリングとは、高次存在やハイヤーセルフなどから、言葉・イメージ・感覚として情報を受け取るとされるスピリチュアルな実践です。

初めてなら、特殊な状態を目指す必要はありません。

静かな場所で意識を落ち着け、一つ質問をして、浮かんだものを記録するところから始められます。

ただし、

何かが浮かんだことと、

それが本当に高次存在から来たことは、

同じではありません。

「これは絶対にガイドの指示だ」と決めるより、「なぜこの言葉が今の自分に浮かんだのだろう」と一度置いてみる。

そのうえで、現実の情報、自分の価値観、他人の意見などとも照らして決める。

この距離感を保てるなら、チャネリングという考え方を、人生の決定権を手放さずに試すことができます。

出典

Encyclopedia.com|Western Esoteric Family II: Spiritualism & New Age

PubMed|Characteristics of English-speaking trance channelers

PubMed|Channeling: A Non-pathological Possession and Dissociative Identity Experience or Something Else?

PubMed|A qualitative exploratory analysis of channeled content

公益社団法人 日本精神神経学会|統合失調症とは何か

消費者庁|法人等による寄附の不当な勧誘の防止等に関する法律