アセンデッドマスターとは、神智学から派生したスピリチュアルな思想の中で、霊的な成長を遂げ、人間を導く高次の存在として考えられている存在です。
セント・ジャーメイン、クートフーミ、イエスなどの名前がよく挙げられますが、誰をアセンデッドマスターに含めるかは流派によって異なります。
そして「アセンデッドマスターとつながりたい」と思ったとき、最初に決めたいのは方法ではありません。
「特定のマスターに呼びかけたいのか」
「自分と縁のあるマスターが誰なのか知りたいのか」
「具体的なメッセージを受け取りたいのか」
ここを分けると、瞑想、オラクルカード、チャネリングのどれを試すかが見えてきます。
アセンデッドマスターとは何者なのか
アセンデッドマスターは、現代のスピリチュアル記事では「地上で人間として生き、魂の学びを終え、輪廻転生を超えて高次元から人類を導く存在」などと説明されます。
ただし、これは科学的に存在が確認された分類ではなく、神智学やそこから派生したスピリチュアル思想の中で使われてきた概念です。
現在につながる背景には、1875年に設立された神智学協会があります。
神智学では、人類の霊的成長を助ける「Masters」や「Mahatmas」という存在が語られました。その後、20世紀前半のI AM Activityなどで「Ascended Masters」という考え方が発展し、セント・ジャーメインなどからメッセージを受け取ったとする活動が広がっていきました。(エンサイクロペディア)
そのため、「アセンデッドマスター」は仏教、キリスト教、ヒンドゥー教などが共通して使っている宗教上の称号ではありません。
それぞれの宗教で知られている人物や神仏を、後世のスピリチュアル思想からアセンデッドマスターとして捉えている場合があります。
誰がアセンデッドマスターなの?
よく名前が挙げられるのが、セント・ジャーメイン、クートフーミ、エル・モリヤ、イエスなどです。
特にセント・ジャーメインは、I AM Activityの成立と深く結びついた存在です。
一方、現在のオラクルカードやスピリチュアル記事では、ブッダ、観音、聖母マリア、クリシュナ、ガネーシャ、大天使ミカエルなど、さらに幅広い存在がアセンデッドマスターとして紹介される場合があります。実際、アセンデッドマスターをテーマにしたオラクルカードにも、さまざまな宗教・神話上の存在が含まれています。(OracleCard)
ここで「正式なアセンデッドマスター一覧」を探し始めると混乱します。
流派によってリストそのものが違うからです。
気になる存在がいるなら、「アセンデッドマスターとして正しいか」を先に決着させるより、どの思想や流派でそう呼ばれているのかを見る方が整理しやすくなります。
ハイヤーセルフや天使とは何が違う?
現代のスピリチュアルな使い分けでは、ハイヤーセルフは「高次の自分自身」、アセンデッドマスターは「自分とは別の教師的存在」と説明されることが多くあります。(うらなえる | 無料占い・今日の運勢)
天使については、「もともと人間ではない存在」、アセンデッドマスターは「人間として生きた経験がある存在」と分ける説明もあります。
ただし、ここも完全には統一されていません。
実際、日本語SERPでは大天使ミカエルまでアセンデッドマスター一覧に含める記事があります。
そのため、
「これは天使だからアセンデッドマスターではない」
「これは神様だから違う」
と名称を厳密に分けるより、自分がどの世界観に基づいているのかを確認した方が混乱しません。
アセンデッドマスターとつながりたいなら、まず目的を決める
ここからが実際のつながり方です。
最初に、
「セント・ジャーメインとつながりたい」
のように相手が決まっているのか、
「自分を導いているアセンデッドマスターがいるなら知りたい」
のかを分けます。
さらに、
「存在を身近に感じてみたい」
だけなのか、
「今の仕事について何を伝えているのか聞きたい」
のかでも方法は変わります。
ここを決めずに瞑想やチャネリングを始めると、浮かんだ人物や言葉をどう解釈すればよいのか分からなくなります。
特定のアセンデッドマスターとつながりたい場合
すでに気になるマスターがいるなら、いきなりチャネリングをする必要はありません。
まず、その存在について調べます。
たとえばセント・ジャーメインなら、なぜAscended Master Teachingsで重要視されるのか。
観音なら、仏教上の観音と、現代スピリチュアルで「アセンデッドマスター観音」として語られている内容は同じなのか。
背景を知ってから、
「今の私に必要なことがあれば気づかせてください」
と名前を意識して静かに座ってみます。
スピリチュアルな実践では、名前を呼ぶ、瞑想する、感謝を伝えるといった方法がよく用いられています。(note(ノート))
何かを無理に見たり聞いたりする必要はありません。
気になった言葉やイメージがあれば記録する程度から始めます。
自分と縁のあるアセンデッドマスターを知りたい場合
こちらは少し事情が違います。
相手を先に決めてしまうと、「セント・ジャーメインが好きだから、きっと自分のマスターもセント・ジャーメインだ」と、自分で答えを寄せてしまう可能性があります。
そのため、特定の名前を指定せず、
「今の私に必要な教師的存在をイメージするとしたら誰だろう」
くらいの問いから始める方法があります。
上位記事では、瞑想中に「私のアセンデッドマスターは誰ですか」と問いかける方法や、夢、サイン、オラクルカードなどから探す方法が紹介されています。(「マイナビウーマン」)
ただし、瞑想中に知らない名前が浮かんだことだけで、「この存在が自分専属のマスターだ」と確定する必要はありません。
一度記録しておきます。
同じ名前やテーマが何度も出てくるのか。
その存在について後から調べると、自分が今向き合っているテーマと重なるのか。
しばらく観察してから意味を考える方が、自分の期待と区別しやすくなります。
オラクルカードから探す方法もある
アセンデッドマスターをテーマにしたオラクルカードもあります。
カードなら、その瞬間に「自分で名前を思いついた」のではなく、実際に引いたカードが目の前に残ります。
たとえば一枚引いてセント・ジャーメインが出たなら、
「この人が永久に自分の担当マスターだ」
と決めるのではなく、
「今の自分に、セント・ジャーメインが象徴するテーマをどう当てはめられるだろう」
と読む方法があります。
カードは誰とつながっているかを証明するものではありません。
しかし、自分だけで考えて同じ答えを繰り返してしまうときに、別の視点を置く道具として使えます。
具体的なメッセージを受け取りたいならチャネリングになる
瞑想やカードからもう一段進んで、
「セント・ジャーメインに質問したい」
「今の自分に何を伝えようとしているのか、言葉として受け取りたい」
となると、チャネリングという方法に近づきます。
アセンデッドマスターの思想とチャネリングは歴史的にも深く結びついています。
20世紀にはアセンデッドマスターからメッセージを受け取ったとする「messenger」が現れ、後のNew Ageでもマスターからのチャネリングを掲げる人々が増えていきました。(エンサイクロペディア)
チャネリングを自分で試すなら、最初から長い会話をしようとしない方が整理しやすくなります。
まず相手を一人に決めます。
次に質問も一つだけにします。
「今の私が仕事について気づくべきことはありますか」
などと問い、静かに座ります。
浮かんだ言葉、映像、身体感覚などがあれば、その場で評価せず書き残します。
重要なのは、その瞬間に「アセンデッドマスターからの回答だ」と確定しないことです。
チャネリングと自分の考えはどう見分ける?
ここは上位記事だけでは答えが残る部分です。
チャネリングでは、メッセージを受け取る入口が自分の意識です。
そのため、
「突然浮かんだから高次元から来た」
「自分では思いつかない内容だったから本物」
というだけでは、その情報源を客観的に確定できません。
そこで、一度書いて終わりにせず、時間を置きます。
翌日読んでも同じ意味に感じるか。
自分が欲しかった答えに都合よく寄せていないか。
毎回違う存在から正反対の指示を受け取っていないか。
実生活に当てはめたとき、具体的に何を考えるきっかけになるのか。
こうして「誰から来たか」だけでなく、「そのメッセージをどう扱えるか」を見ます。
「○○しなければ不幸になる」というメッセージなら従わなくていい
スピリチュアルなメッセージを受け取ることと、その指示に人生の決定権を渡すことは別です。
たとえば、
「会社を今日辞めなさい」
「この人とは絶対に別れなさい」
「このセッションを受けなければ悪いことが起きる」
といった内容が出ても、そのまま行動する必要はありません。
仕事なら生活費や次の仕事を確認する。
人間関係なら現実の相手の言動を見る。
健康についてなら医療機関など適切な専門家に確認する。
チャネリングを使うとしても、「決定」ではなく、自分が考えるための材料として扱えます。
自分でつながれないならチャネラーに頼む方法もある
現在は、アセンデッドマスターからチャネリングでメッセージを受け取るという有料サービスも実際に提供されています。(ココナラ)
依頼する場合は、「チャネリングできます」という言葉だけで選ばない方がよいでしょう。
確認したいのは、
誰とつながるのか。
自分からマスターを指定できるのか。
質問できるのか、それとも一方的なメッセージなのか。
文章、音声、対面のどの形式なのか。
最初に示された料金だけで完結するのか。
この中身です。
特に、「重大なメッセージが来ている」「続きを聞かなければ危険」と言われ、追加課金を繰り返す形には注意が必要です。
国民生活センターも占いサイトについて、不安をあおって鑑定を続けさせ、高額な支払いにつながるトラブルを注意喚起しています。(国セン)
結局、自分はどの方法から始めればいい?
「セント・ジャーメインなど、すでに気になる存在がいる」
という人なら、まずその人物や思想を調べ、名前を意識した短い瞑想から始めれば十分です。
「誰と縁があるのか知りたい」
なら、一人に決めつけず、瞑想、夢の記録、オラクルカードなどで繰り返し現れるテーマを見ます。
「具体的な質問への言葉を受け取りたい」
なら、チャネリングを試す段階です。
そして、
「自分で受け取ったものなのか、自分の想像なのか分からない」
なら、無理に答えを確定する必要はありません。
アセンデッドマスターとのつながりを求めるとき、一番先に決めるのは「誰が自分のマスターなのか」ではありません。
自分は今、何について導きが欲しいのか。
存在を感じたいのか、相手を知りたいのか、具体的な言葉を受け取りたいのか。
そこが決まれば、呼びかけ、瞑想、カード、チャネリングのどこから始めるかも自然に決まります。
出典
Encyclopedia.com|Ascended Master 資料を開く
Encyclopedia.com|Ascended Masters 資料を開く
Theosophical Society in America|Mahatmas versus Ascended Masters 資料を開く
うらなえる|アセンデッドマスターとは?意味や役割、高次元の魂と繋がる方法 資料を開く
国民生活センター|占いサイトで鑑定士とのやりとりをやめられず高額なお金を支払った 資料を開く