チャネリングとは、スピリチュアルやNew Ageの世界では、天使、スピリットガイド、アセンデッドマスター、ハイヤーセルフなど、自分の日常的な意識とは異なる存在・意識から情報やメッセージを受け取るとされる実践です。
「自分でも高次存在とつながってみたい」と思ったとき、最初から声を聞いたり、映像を見たりする必要はありません。
初心者なら、
つながる対象を一つ決める。
質問を一つ置く。
浮かんだ言葉・映像・感覚をそのまま記録する。
すぐ「本物のメッセージ」と決めず、時間を置いて読み返す。
ここから始めた方が、自分の考えと受け取った感覚を整理しやすくなります。
- そもそもチャネリングとは何をするもの?
- ミディアムシップとは少し目的が違う
- 「高次存在」とは誰のこと?
- 初心者は「誰とつながるか」より「何を聞きたいか」を先に決める
- チャネリングの始め方|最初は「一問だけ」でいい
- 浮かんだものは、その場では判断しない
- 「自分の考え」と「メッセージ」はどう見分ける?
- 翌日に読み返すところまでをチャネリングにする
- 「浮かんだことは全部メッセージ」と考えなくていい
- トランス状態にならなければチャネリングではない?
- 何も感じない場合はどうする?
- ハイヤーセルフから始めるという方法もある
- 高次存在を指定したいなら、最初から一人に絞る
- チャネリングで人生の決定権まで渡さない
- 初心者は「受信できたか」より記録を続けてみる
- 出典
そもそもチャネリングとは何をするもの?
英語のchannelには「通路」「経路」といった意味があります。
スピリチュアルでいうチャネリングは、自分が情報の「チャンネル」になり、通常の自分とは異なる源からメッセージを受け取るという考え方です。
宗教・スピリチュアル研究の資料では、広くは「自分自身ではない意識を通して情報を受信・伝達するとされる行為」と説明されています。現在の意味でのチャネリングという言葉は、20世紀のNew Age文化と強く結びついて発展しました。(エンサイクロペディア)
ただし、「どこから受け取るか」は一つではありません。
天使。
スピリットガイド。
アセンデッドマスター。
ハイヤーセルフ。
宇宙的な意識。
亡くなった人。
潜在意識や無意識まで含める説明もあります。
つまり「チャネリング=必ず○○と話す方法」と決まっているわけではありません。
ミディアムシップとは少し目的が違う
チャネリングとよく似ているのがミディアムシップです。
歴史的には両者はかなり近く、チャネリングは19世紀のスピリチュアリズムで行われてきたミディアムシップともつながっています。
ただし、現代では目的を分けて使われることがあります。
ミディアムシップでは、亡くなった家族など個人の故人との通信が中心になります。
一方、New Age系のチャネリングでは、より高い知恵を持つとされる霊的教師や高次存在から、人生や世界についてのガイダンスを受け取る形が発達しました。(エンサイクロペディア)
そのため、
「亡くなった父からメッセージを受け取りたい」
ならミディアムシップの方が目的を絞りやすく、
「ハイヤーセルフやガイドから今の自分に必要な方向性を受け取りたい」
ならチャネリングという言葉で探した方が近くなります。
「高次存在」とは誰のこと?
チャネリングの記事で一番曖昧なのが「高次存在」という言葉です。
何を高次存在と呼ぶのかについて、統一された一覧や客観的な分類があるわけではありません。
ある人は天使を指します。
別の人は守護霊やスピリットガイドを指します。
アセンデッドマスターを指す場合もあれば、ハイヤーセルフという「高次の自分」をチャネリング対象とする人もいます。
ですから初心者が「高次存在につながりたい」とだけ考えると、何に問いかけて、何から答えを受け取ろうとしているのか分からなくなります。
最初は対象を一つにした方が整理しやすくなります。
初心者は「誰とつながるか」より「何を聞きたいか」を先に決める
「どの高次存在がおすすめですか?」
と考える前に、まず自分が何を知りたいのかを決めます。
たとえば、
「転職すべきですか?」
と答えそのものを求めるより、
「今の仕事について、自分がまだ気づいていないことはありますか?」
と問いを置きます。
あるいは、
「今の私が意識するとよいことは?」
でも構いません。
SERP上位でも、チャネリング前に「何を知りたいか」「何とつながりたいか」を明確にする方法が多く紹介されています。(mysta)
初心者の場合は、未来を断定する質問よりも、自分が考える材料になる問いの方が後から検証しやすくなります。
チャネリングの始め方|最初は「一問だけ」でいい
まず、邪魔が入りにくい場所で座ります。
特別な道具は必要ありません。
少し呼吸を整え、普段より静かに自分の内側へ意識を向けます。
次に、つながる対象を一つだけ決めます。
ハイヤーセルフ。
スピリットガイド。
特定の天使。
自分が採用しているスピリチュアルな世界観に合わせれば構いません。
そして質問を一つだけ置きます。
「今の私が気づくべきことは何ですか?」
その後、答えを作ろうとせず待ちます。
文章が浮かぶ人もいます。
単語だけ浮かぶ人もいます。
風景や人物の映像を思い浮かべる人もいます。
身体の感覚や気分の変化として感じる人もいます。
チャネリング実践者の記事でも、受け取り方は声・言葉・映像・文字・身体感覚など人によって異なるとされています。(Sensing of Life)
何も起こらなければ、それで終了して構いません。
「何かを受け取らなければ失敗」とは考えない方が続けやすくなります。
浮かんだものは、その場では判断しない
ここが初心者には特に重要です。
たとえば、
「今の仕事を辞めなさい」
という言葉が浮かんだとします。
その瞬間に、
「高次存在が退職しろと言っている」
と確定しません。
まず紙やメモに、
「仕事を辞めなさい、という言葉が浮かんだ」
と、そのまま書きます。
「高次存在から退職命令を受けた」とは書かない。
起きたことと、自分の解釈を分けるためです。
チャネリングについての研究でも、体験そのものは調査されていますが、そこで得られた情報が本人の無意識から生じているのか、本人が想定する外部存在との通信なのかは未解決の問題として扱われています。(PubMed)
だから、最初から情報源まで断定する必要はありません。
「自分の考え」と「メッセージ」はどう見分ける?
ここがチャネリングを始めた人が最も迷いやすいところです。
残念ながら、
「こう感じたら100%高次存在」
と客観的に判定できる方法は確認されていません。
そこで、「本物か偽物か」を一発で決めるのではなく、自分の願望がどの程度混ざっているかを観察します。
質問する前に、自分が欲しい答えを書いておく方法があります。
たとえば、
「本当は仕事を辞めたい」
と先に記録しておきます。
その後のチャネリングで「今すぐ辞めなさい」が出れば、自分の願望と一致していることが分かります。
一致したから偽物という意味ではありません。
ただ、「自分自身が強く望んでいる答えでもある」という情報を残せます。
もう一つ使えるのが、
「正反対の答えが出ても、私はこれを高次存在からのメッセージだと思っただろうか?」
と考えることです。
欲しい答えだけを「サイン」「メッセージ」にしているなら、一度判断を保留できます。
翌日に読み返すところまでをチャネリングにする
チャネリングは、メッセージらしきものを受け取った瞬間で終わりにしない方が整理できます。
翌日、もう一度記録を読みます。
まだ意味があると思えるか。
昨日とは違う意味に読めるか。
自分が望む方向にだけ解釈していないか。
現実の事実と矛盾していないか。
これを確認します。
たとえば、
「この投資は絶対成功する」
という言葉が浮かんだとしても、それを投資判断の事実にはしません。
投資なら数字やリスクを確認する。
健康なら医療情報を確認する。
人間関係なら相手の実際の言動を見る。
チャネリングを使うとしても、現実確認まで置き換える必要はありません。
「浮かんだことは全部メッセージ」と考えなくていい
SERP上位には、「頭に浮かんだものや感じたものはすべて高次元からのメッセージ」と説明する記事もあります。
しかし、同じ記事でも、チャネリングに頼りすぎると「自分の望む答えを念じてしまう」と注意しています。(電話占いカリス)
この二つを同時に考えると、初心者が「全部信じる」という方法を採用する必要はありません。
浮かんだものは否定しない。
でも、出どころまでは決めない。
まず記録する。
後から考える。
この距離感の方が、自分の考えとチャネリング体験を分けやすくなります。
トランス状態にならなければチャネリングではない?
必ずしもそうではありません。
チャネリングには、深いトランス状態で話したり自動筆記したりするものだけでなく、意識を保ったまま言葉・映像・感覚を受け取るとするスタイルもあります。
実際、83人の英語圏の自称トランス・チャネラーを対象にした研究では、多くの参加者がチャネリングを自発的・合意的に行い、その最中も意識を保っていると回答しています。(PubMed)
ですから初心者が、
「意識がなくなるまで深く入れないから失敗」
と考える必要はありません。
むしろ最初は、普段どおり意識がある状態で、何が浮かんだのかを観察して記録できる方が扱いやすいでしょう。
何も感じない場合はどうする?
高次存在に質問しても、
何も聞こえない。
映像も見えない。
何も感じない。
ということはあります。
そこで無理に答えを作る必要はありません。
「今日は何も分からなかった」
と記録して終了します。
次に行うときは質問をもっと具体的にしてみます。
「人生について教えてください」
では広すぎるので、
「今週、自分が意識した方がよいことはありますか?」
くらいまで狭めます。
それでも何もなければ、チャネリングという方法が自分には合わない可能性も含め、そのまま保留して構いません。
「できるようになるまで答えを作り続ける」必要はありません。
ハイヤーセルフから始めるという方法もある
外部の高次存在に問いかけることに抵抗があるなら、ハイヤーセルフを対象にする方法があります。
スピリチュアルでは、ハイヤーセルフを「より高い視点を持つ自分自身」と説明することがあります。
その世界観を採用するなら、
「知らない霊的存在と交信する」
というより、
「普段の損得や焦りから少し離れ、自分の深い部分に問いかける」
という形で始められます。
ただし、ハイヤーセルフの存在も科学的に確認されたものではありません。
チャネリングの練習上、自分が問いかける対象を明確にするための枠組みとして考えると分かりやすいでしょう。
高次存在を指定したいなら、最初から一人に絞る
天使やアセンデッドマスターなど、特定の存在とつながりたい場合もあります。
その場合、
「高次元のみなさん、誰でもいいので答えてください」
と広げない方が整理しやすくなります。
たとえば、
「今日はスピリットガイドに問いかける」
と決める。
質問も一つだけ。
受け取ったものもその場では評価しない。
こうすれば、毎回「今回は誰から来たのだろう」と解釈を広げ続けずに済みます。
特定の存在について知りたいなら、先にその存在がどの宗教・思想・スピリチュアル体系でどのように説明されているのかを調べておくことも役立ちます。
チャネリングで人生の決定権まで渡さない
チャネリングで何か印象的な言葉を受け取ったとしても、
「言われたから従う」
まで進む必要はありません。
SERP上位でも、受け取ったメッセージを実行するかどうかは自分で決め、チャネリングだけに頼らないようにするという注意が見られます。(電話占いカリス)
特に、
「今すぐ大金を払え」
「家族との関係をすべて切れ」
「この指示に従わなければ不幸になる」
など、恐怖や切迫感を伴う内容なら、まず行動を止めて現実側から確認します。
「高次存在から来たのだから間違いない」という前提を置かないことです。
チャネリングを使うなら、自分の判断をなくすためではなく、考えていなかった視点を増やす方法として使う方が扱いやすくなります。
初心者は「受信できたか」より記録を続けてみる
最初から明確な声や映像を期待すると、
「何も起きなかった」
と感じやすくなります。
しかし、研究されているチャネリング体験自体にもさまざまな形があり、必ず意識を失ったり、別人格のように話したりするわけではありません。(PubMed)
最初は、
何を質問したか。
質問前に自分はどんな答えを望んでいたか。
何が浮かんだか。
そのとき何を感じたか。
翌日にどう読めたか。
これだけ残してみます。
数回分が並ぶと、
「自分はいつも望んだ答えだけを受け取っている」
「思いがけないテーマが何度も出てくる」
「何日たっても同じ意味に感じるものがある」
と、自分のパターンが見え始めます。
チャネリングを始めるとは、最初から高次存在の声を聞き分けられるようになることではありません。
まず、自分の内側に何が浮かぶのかを観察し、それをすぐ事実や命令に変えずに扱えるようになること。
そこから始めれば十分です。
出典
Encyclopedia.com|Channeling 資料を開く
Encyclopedia.com|Western Esoteric Family II: Spiritualism & New Age 資料を開く
PubMed|Channeling: A Non-pathological Possession and Dissociative Identity Experience or Something Else? 論文情報を開く
PubMed|Characteristics of English-speaking trance channelers 論文情報を開く
Sensing of Life|チャネリングのやり方って?チャネラーができるようになった方法を紹介 資料を開く