「自分には人を助ける使命がある気がする」
「スピリチュアルを学んで、それを仕事にしたい」
そう思うと、次に探したくなるのが講座です。
チャネリング。
アカシックリーディング。
ヒーリング。
カードリーディング。
スピリチュアルカウンセリング。
調べ始めると、学べるものはいくらでも出てきます。
しかし、仕事にしたいのであれば、先に決めるのは「何を習うか」ではありません。
先に決めたいのは、
「誰の、どんな状態を、自分はどう変える仕事にしたいのか」
です。
そこが決まってから、その仕事に必要な技術を選びます。
- 「使命」と「商品」は別に考える
- 自分のために学ぶのか、他人へ提供するのかを先に決める
- 一対一で読む仕事なら「読む技術」だけでは足りない
- ヒーリングを仕事にするなら「何をするサービスか」を説明できるようにする
- 教える仕事なら「できる」と「教えられる」は別
- まず「誰を助けたいか」を具体的にする
- 次に「その人をどうしたいか」を決める
- 先に資格を取れば仕事になるとは限らない
- 心理や医療に近づくほど「やらないこと」も決める
- 「不安をあおって売る」を仕事の仕組みにしない
- 「必ず変わる」「絶対できる」と宣伝しない
- オンラインで売るなら「申し込みページ」まで仕事になる
- 高額講座へ行く前に「足りないもの」を決める
- 「何を学ぶか分からない」状態では高額講座を急がない
- 講座を受ける前に「本当に需要があるか」を見る
- 今の仕事を辞めるのも最後でいい
- 講座選びでは「卒業後に何ができるか」を比べる
- 使命を仕事にするなら最後にこの形まで言えるようにする
- 出典
「使命」と「商品」は別に考える
たとえば、
「悩んでいる人を前向きにしたい」
という使命を感じているとします。
これは方向性です。
まだ仕事ではありません。
同じ使命でも、
相手の話を聞きながらカードを読む。
アカシックで人生テーマを読む。
ヒーリングの時間を提供する。
自分の経験を講座として教える。
文章や動画で考え方を届ける。
という仕事にできます。
使命が同じでも、提供するものは全く違います。
だから、
「人を癒やす使命がある」
↓
「ヒーラー養成講座を受けよう」
とすぐにつなげる必要はありません。
本当に自分がしたいのは、
人へ施術することなのか。
話を聞くことなのか。
答えを読み取ることなのか。
教えることなのか。
まずここを分けます。
自分のために学ぶのか、他人へ提供するのかを先に決める
同じ講座でも、
「自分を知りたい」
ために受けるのと、
「お金をもらって他人へ提供したい」
ために受けるのでは必要な内容が違います。
自分のためなら、自分で使えるところまで分かれば十分かもしれません。
仕事にするなら、それだけでは足りません。
他人へ説明できる。
相手から質問されても対応できる。
自分では判断できない相談を見分けられる。
サービスでできること・できないことを説明できる。
料金やキャンセル条件を決める。
個人情報を扱う。
集客して販売する。
ここまで含めて仕事になります。
「自分にできた」と「人からお金をもらって提供できる」は別です。
一対一で読む仕事なら「読む技術」だけでは足りない
占い、チャネリング、アカシックなどを使った個人セッションを考えているなら、その技術を学ぶ必要があります。
しかし、実際の仕事では、
相手が何を知りたいのか聞き取る。
質問を整理する。
分からないことは分からないと言う。
結果を断定せず伝える。
相手が過度に依存しない距離を保つ。
といった力も必要になります。
たとえば、
「彼と結婚できますか?」
と聞かれたときと、
「仕事を辞めたい。これは使命と違うからでしょうか?」
と聞かれたときでは、扱う重さが違います。
読む力が高いだけでは、安全に仕事として続けられるとは限りません。
ヒーリングを仕事にするなら「何をするサービスか」を説明できるようにする
ヒーリングを学ぶ場合も同じです。
「エネルギーを整えます」
だけでは、初めて利用する人には何を受けるのか分かりません。
対面なのか。
遠隔なのか。
何分なのか。
施術中は何をするのか。
何を目的とした時間なのか。
受けたあと何が保証されるわけではないのか。
ここまで説明できて、初めてサービスになります。
「自分には癒やす使命がある」
と、
「他人へ有料で提供できるヒーリングサービスがある」
の間には、かなり距離があります。
教える仕事なら「できる」と「教えられる」は別
自分がチャネリングできるようになったから、すぐチャネリング講師になれるとは限りません。
自分ができることを、
初めての人でも理解できる順番に分ける。
つまずく場所を説明する。
練習方法を作る。
できているか確認する。
質問へ答える。
という別の力が必要です。
使命を仕事にする形が「教える」なのであれば、技術だけではなく、教え方や講座設計まで学ぶ必要があります。
逆に、一対一のセッションだけをしたい人が、最初から講師養成まで含む高額講座を選ぶ必要があるとは限りません。
まず「誰を助けたいか」を具体的にする
「人を幸せにしたい」
では広すぎます。
恋愛で同じ悩みを繰り返している人。
自分の才能が分からない人。
前世について知りたい人。
人生の意味を探している人。
仕事の方向に迷っている人。
大切な人を亡くして、故人とのつながりについて考えている人。
同じスピリチュアルでも、必要な知識は変わります。
たとえば「使命を知りたい人」を対象にするなら、
ヒューマンデザイン。
ジーンキー。
ソウルプラン。
アカシック。
などが候補になります。
一方、「前世を体験したい人」を対象にするなら、前世療法や催眠を学ぶ方向になります。
先に相手を決めると、学ぶものをかなり絞れます。
次に「その人をどうしたいか」を決める
対象が決まっただけでも、まだ足りません。
たとえば、
「仕事に迷っている人」
を助けたいとします。
そこで自分がしたいのは、
その人の使命を読みたいのか。
強みを整理したいのか。
話を聞きながら本人が答えを見つけるのを手伝いたいのか。
具体的な転職先まで探したいのか。
で仕事が変わります。
「誰に」
だけでなく、
「その人が、サービスを受ける前と後で何が変わる?」
まで考えます。
ここが決まれば、
必要なのは占術なのか。
リーディングなのか。
傾聴なのか。
情報整理なのか。
講座なのか。
が見えてきます。
先に資格を取れば仕事になるとは限らない
ヒーラー養成講座などには、受講後に協会認定のヒーラーとして活動できるとするものがあります。
こうした認定は、その団体の基準を学んだことを示す材料になります。
ただし、民間団体の認定と、法律に基づく国家資格は別です。
たとえば、公認心理師は登録・試験・養成課程が法律で定められている心理職の国家資格です。
「○○協会認定ヒーラー」
と、
「公認心理師」
は同じ意味の資格ではありません。
講座を選ぶときは、
「資格が取れる?」
だけでなく、
「その資格を取ったあと、自分は具体的に何を提供できるようになる?」
を見るほうが重要です。
心理や医療に近づくほど「やらないこと」も決める
スピリチュアルな仕事では、
心。
身体。
病気。
悩み。
を扱うことがあります。
だからこそ、
何でも自分で解決しようとしない境界が必要です。
医師でない人が、個別の状態を医学的に判断して診断・治療を行うことはできません。
スピリチュアルなサービスとして、
「この病気の原因は前世です」
「このヒーリングを受ければ治ります」
などと医学的判断や治療の代わりになるような扱いをするのは別問題になります。
また、心理支援には公認心理師という国家資格もあります。
自分が提供するものを、
スピリチュアルな自己理解。
占い。
リーディング。
リラクゼーション。
人生について考える時間。
など、どこに置くのかを決めます。
そして、自分の範囲を超えた相談は専門機関へつなぐ。
仕事にするなら、この線引きも学ぶ内容の一つです。
「不安をあおって売る」を仕事の仕組みにしない
使命や魂の話は、人を強く動かします。
そのため、
「この講座を受けないと使命を果たせない」
「今動かないと魂の道から外れる」
「この浄化を受けないと悪いことが起きる」
といった売り方には注意が必要です。
消費者契約法では、霊感などによる知見を使って重大な不利益への不安をあおり、その契約が不可欠だと告げて契約させた場合、取消しの対象になり得る仕組みがあります。
これは、スピリチュアルを仕事にする側にとっても重要です。
怖がらせて契約させることと、相手が自分で選べるよう情報を伝えることは違います。
「使命」を売る材料にしすぎないほうが、長く続ける仕事にもなります。
「必ず変わる」「絶対できる」と宣伝しない
サービスを作ると、結果を強く見せたくなります。
「一度で人生が変わる」
「必ず使命が分かる」
「絶対に覚醒できる」
「この方法なら必ず収入になる」
といった表現です。
しかし、有料サービスについて実際以上に効果が高いと受け取らせる表示には、景品表示法上の問題が生じる可能性があります。
スピリチュアルだから広告のルールがなくなるわけではありません。
何を提供するのか。
何ができるのか。
何は保証しないのか。
を普通の言葉で説明できる仕事にします。
オンラインで売るなら「申し込みページ」まで仕事になる
オンラインでセッションや講座を販売する場合、有料のサービスも通信販売の規制対象になります。
販売ページでは、
料金。
支払方法。
サービスを提供する時期。
解約・キャンセル条件。
事業者の氏名・名称。
住所。
電話番号。
など、必要な表示があります。
つまり、
「私はセッションだけしたい」
と思っても、個人で仕事にするなら、
予約。
決済。
規約。
キャンセル対応。
個人情報。
経理。
までが仕事です。
実際、占い・癒やし系の起業講座でも、商品開発だけでなく集客・販売・運営・経理を個人事業主の仕事として扱っています。
高額講座へ行く前に「足りないもの」を決める
現在のスピリチュアル系講座を調べると、
技術だけを教えるもの。
資格認定まで含むもの。
ビジネス・集客まで含むもの。
個人セッション付きのもの。
起業相談付きのもの。
など、内容は大きく違います。
だから、
「一番有名な講座」
を選ぶ必要はありません。
先に、
自分が提供したいサービス。
すでにできること。
まだできないこと。
を分けます。
たとえば、
カードはすでに読める。
でも相談者への伝え方が弱い。
なら、また別の占術を習うより、実践・伝え方・相談対応を学ぶほうが役立つかもしれません。
逆に、
誰を助けたいかは決まっている。
でもその人を見るための方法がない。
なら、そこで初めてリーディングや占術を選びます。
「何を学ぶか分からない」状態では高額講座を急がない
これは特に重要です。
「何となく使命を感じる」
「何かスピリチュアルな仕事がしたい」
「でも何をするかは分からない」
という段階では、
まだ養成講座を選ぶところまで来ていない可能性があります。
国民生活センターでは、情報商材を入口に、高額な副業コンサルティング・サポート契約・ビジネスセミナーなどへ勧誘される相談が目立つとしています。
これはスピリチュアル講座だけを対象にした注意喚起ではありません。
ただ、
「これを学べば仕事になる」
「受講料は後で稼いで取り戻せる」
といった理由で高額な契約を考えているなら、同じように一度計算したほうがよいでしょう。
借金してまで受講しなければ始められない仕事なのか。
別の小さな学びから試せないか。
ここは使命とは分けて考えます。
講座を受ける前に「本当に需要があるか」を見る
自分には使命がある。
自分はこの技術を好き。
それと、
お金を払って利用したい人がいる。
は別です。
いきなり高額な講座を受ける前に、
自分が助けたい人は実際に何で悩んでいるのか。
どんな言葉で検索しているのか。
すでに何にお金を払っているのか。
どの部分が既存サービスでは解決していないのか。
を見ます。
まだ技術を習得していないなら、その技術を使った有料サービスを先に提供する必要はありません。
相談者候補へ話を聞く。
自分がすでに知っている範囲で情報を発信する。
既存サービスを調べる。
それだけでも需要はかなり見えてきます。
学ぶものを決めるのは、その後です。
今の仕事を辞めるのも最後でいい
「使命を見つけた」
からといって、すぐ今の仕事を辞める必要はありません。
実際の講座でも、
今の仕事を続けながら副業で個人セッションを始める。
少人数の講座から試す。
という形が提案されています。
使命を仕事にできるか確かめるなら、
まず小さく提供する。
申し込みがあるかを見る。
自分自身が続けたいと思えるかを見る。
リピートや紹介が起きるかを見る。
そのあと本業へ広げる選択もできます。
「使命だから生活できるはず」
ではなく、
「使命だと思うことが、本当に仕事として続くのか」
を現実でも確認します。
講座選びでは「卒業後に何ができるか」を比べる
講座名より見るべきなのは中身です。
技術の理論だけなのか。
実際に他人へ行う練習があるのか。
講師から個別の指摘を受けられるのか。
相談者への伝え方まで学べるのか。
サービスの限界や倫理を学ぶのか。
トラブル時の対応を扱うのか。
仕事にする場合のメニュー・価格・販売まで扱うのか。
卒業後にさらに上位講座が必要なのか。
資格・認定を維持するための費用があるのか。
キャンセル条件はどうなっているのか。
ここを比べます。
「覚醒できる」「使命が開く」という言葉だけでは、自分が欲しい技術を学べるか判断できません。
使命を仕事にするなら最後にこの形まで言えるようにする
スピリチュアルを学ぶ前に、
「私は人を助けたい」
からもう一段下げます。
たとえば、
「仕事の方向に迷っている40代・50代の人へ、出生情報を使ったリーディングを行い、自分の強みと今後の選択肢を整理する」
まで言える。
あるいは、
「大切な人を亡くして気持ちの整理がつかない人へ、故人とのつながりをスピリチュアルな世界観から考える時間を提供する。ただし医療・心理治療は行わない」
まで言える。
ここまで決まれば、
何を学べばいいのか。
どんな講座を選べばいいのか。
何は学ばなくていいのか。
が見えてきます。
使命を仕事にする第一歩は、高額な講座へ申し込むことではありません。
自分の使命を、
「誰に、何を、どこまで提供する仕事なのか」
という形まで下ろすことです。
それが決まってから必要なスピリチュアル技術を学べば、学ぶこと自体が目的にならず、仕事へつながる学びを選びやすくなります。
出典
一般社団法人SOAHヒーリング協会|SOAHヒーラー養成講座